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衆議院議員稲田朋美氏に聞く(続)

道義大国・日本を目指す 〝福井精神〟を世界へ発信

 いわゆる「小泉チルドレン」の一人だが、他「チルドレン」の底の浅さとは一線を画す愛国主張が光る。尊敬する人物は西郷隆盛というほど骨太の政治家・稲田朋美衆議院議員の言動は、ハト派を駆逐するタカ派のパワーだけでなく、いつも問題をばっさばっさと腑分けし、ずばり本質に迫りもする。今回のインタビュー続編で稲田朋美氏は、福井の高い精神性を世界に発信し、『道義大国』日本を目指すと語った。


──『道義大国を目指す』というのは、もちろん明快であるのですが、実はその意味するところは非常に奥深い、そんな言葉ですね。特に政治の世界から言えば、この座右の銘は、何とも壮大と言えそうです。

稲田 私自身、自分の政治家としての使命として、この言葉しか思いつかないのです。日本にはアメリカにも、あるいは中国にもない矜持と言うべきか特質があります。それを、私たち政治家は、この日本が持つ最も素晴らしい根本を世界に改めて知らしめていかなければなりません。さらに言うならば、おこがましいかもしれませんが、国民の方々に啓蒙していかなければなりません。

 それ故に、いつもこの座右の銘を胸において、政治家としての日々を送っているのです」。

――日本らしさ。これはある意味、今、わが国で一番欠如している精神性かもしれませんね。

稲田 残念ながら、それは事実です。しかし、だからといって、それがまったくなくなったわけではありません。やはり、日本人は世界にない、精神性の高いところが、誇りに繋がっていることを知っているのです。

 そんな日本人らしさを、今、取り戻す時なのだと思います。

 アメリカのいわゆる、「強欲資本主義」に物申すことが出来るのは、唯一、わが国のこのどこにもない精神性だけ、ということをもっともっと認識すべきでしょう。また、そのことを、さらに定着させるべく、私たち政治家は日々の活動をしていかなければいけないと思っています。

──その精神性は、『わが選挙区』にどのように反映されているのでしょうか?

稲田 福井は、最初にも言ったように(前号インタビュー冒頭での発言)、日本一なのです。その証左はいくつもあるわけですが、今度は、その日本一の県を世界に発信していかなければいけないわけです。さらに言えば、世界に向かってその高い精神性を発信していかなければならない。

 翻って、福井はというと、日本一というのもさることながら、その背景に、郷土愛に通ずるような、誠実・勤勉・信義を重んじるという高い精神性があります。福井の皆さんは当たり前のようになっていて気づいていないかもしれませんが、一度外に出て暮らした私にはその素晴らしさがよくわかります。

 すると、どうなるか。福井こそ、実は国という枠を越えて、今度は世界全体に向けてその高い精神性を広めていける地域ということになるのです。

 最も高い精神性を誇る国が日本、そしてそのなかでも高い精神性を持っている県が福井。

 これから日本を救うのは、誇りを持って生きるという、ある意味、非常にシンプルな生き方だと固く信じています。

――なるほど。それは一見、飛躍のように見えて、実は飛躍ではなく、いわば必然的な連携とも言えそうですね。福井は、これからも、高い精神性を心に抱いて、同時に世界に向けて、わが国の代表として、日本というものの良き面をアピールしていく。非常に興味ある展開ですね。

稲田 私は、福井県の代議士として、その展開の旗振り役になりたい、と心から思っているのです。

 自分の政治家としての使命はそこにある、だから、やはり「日本福井化」によって『道義大国を目指す』のです。

 これは、やっぱりね、福井に対する〝恩返し〟ということになる。

――それは、政治家として、なかなか主張していくことは難しく、さらに勇気のいることだと思います。それでも敢えて…

稲田 そう、敢えてやるんです。私は、かなり幼少の時から、一旦、やると決めたことは、最後までやりとげなければ、気が済まない質(たち)でしたからね。そういう気質は、政治家になったらなおのこと、強くなりました(笑)。

【取材メモ】日本最初の女性宰相候補ナンバーワンの誉れ高き稲田議員。わが選挙区を語るにもそのスケールの大きさに、誰しも引き込まれていく。

 稲田議員が、候補から現実になるのは、そう遠くない日のような気がする。

【プロフィール】いなだ ともみ 衆議院議員。選挙区は福井県第1区。当選回数は2回。1959年2月20日、福井県今立郡今立町(現: 越前市)生れ。53歳。早稲田大学法学部卒業。前職は弁護士。自由民主党(清和政策研究会)所属。法務委員会理事、海賊・テロ特別委員会委員。尊敬する人物は西郷隆盛。


稲田朋美氏 衆院予算委員会議事速報より抜粋

(6・12)

稲田 鹿野大臣、そして、筒井副大臣による対中農産物の不正輸出疑惑について質問をいたします。何をしたかと言いますと協議会を通して中国に輸出をすれば、検疫はいらないんと虚偽の事実を宣伝して農水省の全面バックアップを売り文句に、会員から2億円以上のお金を集めたという、詐欺的な事業だったんです。この事業を最初から主導していたのが、今スパイ疑惑の取りざたされている中国大使館の一等書記官、李春光だったのです。

 国家公安委員長、報道によりますと、この中国大使館一等書記官は、人民解放軍総参謀部第二部に所属していたという報道がございますが、人民解放軍総参謀部第二部とは何をする部署ですか?

松原 えー、お尋ねの人民解放軍総参謀部第二部については、中国の情報機関のひとつであり、我が国を含め、海外における情報収集活動のほか、各種活動を行っているものと承知いたしております。

稲田 玄葉外務大臣、この中国大使館一等書記官は、日本で違法な外国人登録証を使ってですね、銀行口座を作り、商業活動をしていたということなんですが、外交官が商業活動を接受国ですることは許されているんですか?

玄葉 これはウィーン条約第42条に基づいてそのようなことは禁止され行ってはいけないということになっております。

稲田 総理、今の答弁を総合いたしますとですね、中国大使館一等書記官の李春光は、ウィーン条約に違反をし、また日本の国内法に違反をして書類送検をされ、かつて人民解放軍の諜報部に所属していた人物なんです。総理、李春光は中国のスパイと見なしていいんじゃないですか?

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