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アジア短信

8月19日(日)
台湾総統 NASAを初訪問 中南米を歴訪した台湾の蔡英文総統は経由地の米テキサス州ヒューストンで米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターを訪問した。台湾メディアによると、1979年に米国と断交して以来、台湾総統が連邦政府の関連機関を訪れるのは初めて。米国が中国との貿易摩擦を激化させる中、台湾に対する異例の厚遇ぶりを鮮明にした格好だ。 <
strong>ロンボク地震で5人死亡─インドネシア インドネシアの観光地ロンボク島で起きたマグニチュード(M)6・9の地震で少なくとも5人が死亡し、多数の人が負傷した。

20日(月)
「新植民地主義」と対中けん制、マレーシア首相 中国を公式訪問中のマレーシアのマハティール首相は李克強首相と北京で会談した。ロイター通信によると、マハティール氏は会談後の共同記者会見で、「われわれは新たな植民地主義が生じる状況を望んでいない」と強調。強い経済力を背景にインフラ建設などを通して他国への影響力拡大を図る中国をけん制した。
南北離散家族が対面、朝鮮戦争以来の再会─北朝鮮 朝鮮戦争(1950〜53年)などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族が北朝鮮南東部にある金剛山のホテルで対面した。戦争で離れ離れとなった家族が65年にわたる分断の時を越え、再会を果たした。
エルサルバドル、台湾と断交 中米エルサルバドルのサンチェス・セレン大統領は台湾と断交し、中国と外交関係を樹立したことを発表した。中国は、エルサルバドルに港湾開発などインフラ整備で多額の投資を提案していると伝えられており、台湾の外交部は、中国側の「金にものを言わせる」外交を非難する声明を発表している。

21日(火)
中国宣伝部門、習派が掌握 中国政府は対外宣伝を主に担う国務院新聞弁公室の主任に徐麟・前国家インターネット情報弁公室主任を、徐氏の後任に荘栄文・元同弁公室副主任を起用する人事を発表した。徐、荘両氏は、習近平国家主席がかつて勤務した上海市と福建省でそれぞれ習氏に仕えた元部下で、共産党中央宣伝部の副部長を兼ねている。
中露首脳、9月に軍事演習 ロシア軍が9月に極東などで実施する大規模軍事演習に中国の参加が決まった。中国国防省によると、中国が参加するのは9月11〜15日。この時期には極東ウラジオストクで中露首脳らが出席する見通しの「東方経済フォーラム」が開催される。中露両国は軍事・経済面で結束を誇示することになりそうだ。

22日(水)
ミサイル施設の解体停止、北朝鮮が様子見か 米専門サイトが分析 米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は最新の人工衛星画像に基づき、北朝鮮北西部・東倉里にあるミサイル基地「西海衛星発射場」の施設解体作業について、今月上旬から目立った進展が見られないとする分析結果を公表した。金正恩朝鮮労働党委員長が6月の米朝首脳会談で約束した「主要なミサイル試験場の廃棄」作業が止まっている可能性もある。

23日(木)
習氏、宣伝方針を正当化─中国 中国共産党機関紙・人民日報は、習近平国家主席が2012年に発足した習指導部による宣伝活動について「完全に正確だ」と表明したと伝えた。「強国」を訴える宣伝方針が米国との対立激化を招いたという批判が出ていたが、これまでの路線を正当化した。

24日(金)
朴前大統領に懲役25年─ソウル高裁 職権乱用や収賄などの罪に問われている韓国の朴槿恵前大統領(66)の控訴審で、ソウル高裁は判決公判を開き、一審より重い懲役25年、罰金200億ウォン(約20億円)の実刑を言い渡した。朴被告は裁判をボイコットしており、欠席した。
離散家族再会、北朝鮮から81人─第2陣 朝鮮戦争(1950〜53年)などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会事業で、北朝鮮で選ばれた離散家族81人が韓国に住む家族らと北朝鮮南東部にある金剛山の離散家族面会所で再会した。
学生ら50人超拘束、中国当局─労働争議支援で 中国南部・広東省深圳市で労働組合の結成を目指す工場従業員とその支援活動を行っていた学生ら50人以上が警察に拘束された。インターネットを通じて支援の動きが広がるのを警戒した当局が封じ込めを本格化させた形だ。

26日(日)
アフガンのISトップを殺害、米軍と空爆作戦 アフガニスタンの情報機関、国家保安局(NDS)は声明を出し、東部ナンガルハル州で実施した空爆で、過激派組織「イスラム国」(IS)のアフガンでの第4代指導者、サード・アルハービー容疑者を殺害したことを明らかにした。同容疑者は先代の指導者が殺害された昨年7月以降、アフガンのISを率いていたとされる。
イラン西部でM5・9の地震、2人死亡100人負傷 イラン西部のケルマンシャー州でマグニチュード(M)5・9の地震が発生した。国営イラン通信(IRNA)が州当局からの情報として伝えたところによると、少なくとも2人が死亡、100人が負傷した。

27日(月)
北朝鮮、対日関係に配慮か─拘束邦人「追放」の意図 北朝鮮当局は、拘束していた日本人男性の追放を決めた。北朝鮮はこれまで、「国家転覆の陰謀行為」や「敵対行為」などを理由に米国人らを長期間拘束し、対米交渉の「人質」に利用した。今回の意図は明らかではないが、早期の「追放」処分とし、対日関係に一定の配慮を示したとの見方や、対外イメージの悪化に神経をとがらせている可能性もある。
日本食品禁輸継続で公民投票も、台湾野党が規定超える署名 台湾が福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産の食品を禁輸している問題で、輸入再開に反対する最大野党・国民党は禁輸継続の賛否を問う公民投票(国民投票)の実施に向け、約48万人の署名を集めたと発表した。実施には有権者数の1・5%に当たる約28万人以上の署名が必要とする規定をクリアした格好で、公民投票が現実味を帯びてきた。
ミャンマー国軍高官の訴追要求、ロヒンギャ迫害で国連人権調査団 国連人権理事会が設置したミャンマーの人権状況に関する国際調査団は西部ラカイン州のイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害に関し、国軍のミン・アウン・フライン総司令官ら高官を捜査し、訴追する必要があるとする報告書を発表した。報告書は、ミャンマー人権問題の国際刑事裁判所(ICC)への付託か、特別国際法廷の設置を提唱した。
中国、二人っ子政策廃止の可能性─国営紙示唆 中国最高人民検察院(最高検)の機関紙、検察日報は現在審議が行われている民法典の草案から「家族計画」への言及がなくなると報じた。数十年にわたり議論を呼んできた家族計画規則の見直しにつながるもので、中国が「二人っ子政策」を廃止する可能性が示唆されている。

28日(火)
ロシア、ソ連崩壊後最大の軍事演習を9月に実施─中国も参加 ロシアのショイグ国防相は、ソビエト連邦崩壊以来の最大規模となる軍事演習を9月に実施すると明らかにした。演習には中国やモンゴルも参加。ショイグ国防相は、演習には約30万人の部隊、1000機以上の軍用機、ロシアの戦艦2隻と全ての空挺部隊が参加すると明らかにした。旧ソ連が1981年に実施した演習以来の規模になるとし、「81年の演習を再現する部分もあれば、さらに大規模になる面もある」と述べた。演習は9月11─15日にロシア中部と東部の軍管区で実施される。 フィリピン南部の祭り会場に爆弾攻撃、2人死亡 フィリピン南部ミンダナオ島の町イスランで、祭りの会場を狙った爆弾攻撃が発生し、幼い少女1人を含む2人が死亡、35人が負傷した。当局は爆弾を仕掛けたとみられる男2人の行方を追っている。同国南部ではイスラム過激派が長年にわたって武力闘争を続けており、先月にも爆弾攻撃で死者が出ている。

30日(木)
新国防相に知日派の鄭氏─韓国 韓国の文在寅大統領は宋永武国防相を事実上更迭するなど、閣僚5人を入れ替える人事を断行した。新国防相には、日本の航空自衛隊幹部学校で研修を受けた経験のある知日派の鄭景斗・軍合同参謀本部議長(58)を指名した。大幅な内閣改造は昨年5月の文政権発足以降初めて。
韓国当局者の訪朝許可せず、米国が北朝鮮けん制か─国連軍司令部 国連軍司令部は韓国と北朝鮮の鉄道連結に向けた共同点検作業のため、韓国政府関係者が求めた訪朝を許可しなかったと明らかにした。国連軍司令官は在韓米軍司令官が兼務しており、非核化をめぐる米朝交渉が停滞する中、米国が北朝鮮をけん制する狙いとの見方も出ている。
新海作品の盗作謝罪─韓国野党、広報映像で 韓国野党「正義党」は最近公開した党の広報映像が、大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」で有名な新海誠監督が制作した映像を盗作したものだったことを認め、「新海監督の権益を侵害し、多くのファンに心配をかけ、深くおわびします」と謝罪した。

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