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記者会見

玉木雄一郎代表 記者会見 1・12

党大会

【代表】きょうは非常に明るい、元気な党大会になったと思います。特に、この厳しい中、今年の自治体議員選挙そして参議院選挙に挑む候補者が壇上に上がりましたが、彼らの志、思いを聞かせていただいて、私たちがむしろ元気をもらいました。自治体議員、候補者、現職の国会議員、みんなが力を合わせてこれから頑張っていきたい。

【記者】党大会でのスピーチの中で、協力できる党や会派とは大きな固まりをつくるための協議に入るとおっしゃいました。もう少し詳しくお聞きしたいのですが。

【代表】野党が今ばらばらになっていることが、国民の皆さんの失望、不満、そしてまた党に所属している議員たちの不安の源になっている。やはり政権を担うに足る野党の受け皿をいかにつくっていくのかということが私たち野党の責任だと思います。
 これまでも、臨時国会の初めなどには統一会派を各党にも呼び掛けていくと申し上げましたが、基本的には同じ考えでいます。これまでもさまざまなコミュニケーションを各党、各会派としてきましたが、具体的に動くところがあれば動かしていきたい。具体的な党、会派はあえてここでは申し上げませんが、ぜひ踏み込んだ動きにつながっていくように大きな固まりをつくっていく、強い野党をつくっていく第一歩を踏み出していきたいと思っています。

【記者】タイミングとしては、通常国会開会までに何らかの動きをしていきたいということですか。

【代表】通常国会が一つのめどだとは思いますが、大きく言えば7月の参議院選挙に向けて、どういう道筋で、どういう連携ができるのかということがポイントになっていくと思います。それぞれ節目節目をしっかり頭に入れながら、少しでも前に、あるいは少しでも大きな固まりにしていけるように努力をしたい。
 もちろんそれぞれの政党がそれぞれの主張をすることは大切です。ただ、国民の側に立って見たときに、野党が違いを強調してお互いにばらばらでいることは一体どう見えているのかなということで、違いを探すよりも共通点を探して、できるだけ大きな固まりに近づけていく努力をしていきたいと思います。

【記者】ほかの野党との協議について伺いたい。野党第1党の立憲民主党は否定的な姿勢を示していますが、今回の党大会で改めて代表が示したような形に持っていくため、具体的に今から工夫していく戦略があれば教えていただきたい。

【代表】よくコミュニケーションすることだと思います。立憲民主党さんとも当然、今もやっていますし、各都道府県のレベルや党本部でのレベル、各級レベルでコミュニケーションをとってまいりましたが、衆参同日選挙がある、つまり衆議院選挙がある、政権選択をかけた選挙があるというのであれば、当然調整を加速していかなければならない。ぜひ立憲民主党さんを含む他の野党、会派ともこれまで以上にコミュニケーションを深めていきたい。

【記者】昨年秋の立憲の党大会には、連合の神津さんを呼ばなかったし来なかった。今回、こちらの党大会に神津さんが来られたというのがニュースなのだろうと思いますが、先ほどおっしゃった大きな固まりというのは、神津、玉木、この両者で進めていくと。

【代表】連合さんは重要な応援団の一つですが、いろいろな人とよく連携をとってやっていかないと、今の巨大与党にはとても勝てません。甘いものではない。野党の中で割れている場合ではないというか、本当に今の安倍政権、あるいは一強多弱の、民主主義に対して危機的な状況をもたらしているこの現状を変えるということであれば、それぞれが少しずつ知恵を出し合って大きな固まりとなって向き合っていかなければならない。もちろん連合さん初めあらゆる団体、組織とも連携を強化していきたいと思いますし、野党間の連携というのは不可欠だと思います。
 ある意味、野党第1党の立憲民主党さん、枝野さんが決断すれば、一気に野党は大きな固まりになって、政府・与党に対するものすごい脅威になり得ると思っています。

【記者】協力できる政党や会派ということですが、どのような理念や政策が共有された場合に協力できると言えるのですか。ポイントや最低条件は。

【代表】われわれは野党ですから今の安倍政権を代えなければいけないということは大きなベースとしてあります。そこは一致すると思います。その上で、やはり大企業や一部の利益のための政治ではなくて、広く、まじめに働く多くの国民のための政治。もっと言うと、より負担できる人には負担をいただいて、財政の再分配機能を強化するような形での政策に合意できるということであれば、広くまとまっていける。
 あわせて、沖縄県知事選挙のときにも示されましたが、日米地位協定。こういった日本の自主性、独立性、あるいは主権というものが果たしてまともなものなのかということについては改めて光が当たったと思いますので、この日米地位協定の改定なども野党が結集する一つの軸になると思います。

【記者】参院選の2人区の調整について、代表はできるだけ与党を利さないように調整しなくてはいけないとおっしゃっていました。国民民主党は既に四つの2人区で全て候補者を立てていて、立憲民主党など一部かぶっている政党もあると思います。具体的にどのような協議を求めていきますか。

【代表】2人区については、きょう申し上げたとおりです。1人区同様、2人区ぐらいまではやはり調整しないと、結果として2議席を自民党にとられるという選挙区が幾つか出てくる。これは立憲民主党も含めて共有している認識だと私は思いますので、1人に絞り込んでいくという調整は不可欠ではないか。
 ただ、そのときに、もちろん党ですから、それぞれ党勢を拡大したいし比例票も伸ばしたいという意識はあると思いますので、これは2人区の中だけの調整ではなくて1人区や他の複数区も含めた総合的な調整の中で決まっていくものでしょう。ある程度候補者が出そろった時点で、全体を見渡した調整をどこかの段階で行いたい。

【記者】参院選に出る候補者のスピーチの中で、藤田幸久候補が「野党統一候補として頑張っていく」というような発言がありましたが、茨城は野党統一候補なのですか。

【代表】調整がもししっかりとできれば、当然、国民民主党、立憲民主党、場合によっては社民党さんがいらっしゃれば、そういった中で共通に推す候補ということに調整していくのだと思います。

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