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アジア短信

4月21日(日)
スリランカで爆弾テロ、253人死亡  スリランカの最大都市コロンボなどのキリスト教会や高級ホテルで計8回の自爆テロが起き、死者数が253人に達した。この中には日本人も1人含まれる。

23日(火)
中国、GE技術を窃取─米司法省が非難  米連邦大陪審は、米国の複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)のタービン技術を不正に中国に持ち出したとして、同社の元技術者ら2人を起訴した。司法省が発表。同省は、中国政府の支援を受けた「国家ぐるみ」のスパイ行為だと強く非難した。

25日(木)
露朝首脳が初会談 非核化めぐり連携確認   ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は極東ウラジオストークのルースキー島にある極東連邦大学で初の首脳会談を行った。2月のハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わり、米朝が応酬する中、プーチン氏と正恩氏は非核化問題での連携や両国関係の強化を確認し、米国をけん制した。

26日(金)
中国で「一帯一路」国際会議開幕  中国主導のシルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際会議の開幕式が北京で開かれ、習近平国家主席が各国首脳らを前に基調演説した。米国などによる一帯一路批判を払拭するため、今後のインフラ建設をめぐり習氏は「財政上の持続可能性を確保する必要がある」という方針を示した。

「禁書」元書店店長が台湾へ─香港   香港の公共放送RTHKは、中国本土で「禁書」とされる書籍を扱い、2015年に中国当局に拘束された銅鑼湾書店元店長の林栄基氏が香港から台湾へ渡航し、定住の意向を示していると報じた。

28日(日)
米軍艦艇が台湾海峡を通過   米海軍はミサイル駆逐艦「ステザム」と同「ウィリアム・P・ローレンス」が台湾海峡を通過したと発表した。中国の軍事的圧力に対抗し、台湾を支援する姿勢を示すのが狙いとみられる。

29日(月)
インドネシア大統領、首都移転決断かインドネシアの主要メディアによると、ジョコ大統領は会議で、首都を現在のジャカルタから移転することを決断した。会議に出席した閣僚の発言を基に報じた。移転先や時期は未定だが、ジャカルタや第2の都市スラバヤがあるジャワ島以外の島を選ぶという。
EU、ミャンマー制裁延長 欧州連合(EU)はミャンマーに対する制裁措置を2020年4月末まで1年間延長したと発表した。国内での弾圧手段に用いられる可能性のある武器輸出や同国との軍事協力を引き続き禁じる。ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの迫害に関与した同国軍や国境警備隊幹部を対象にした欧州への渡航禁止や資産凍結などの制裁も継続する。

軍用水陸無人艇を開発─中国  中国紙・科技日報は、中国企業が世界で初めて開発した水陸両用の軍事用無人艇「ウミイグアナ」が軍に引き渡されたと報じた。複数の兵器を搭載し、揚陸作戦や「沿岸警備、島しょの飛行場防衛」などに利用するという。就役時期や部隊は不明だが、中国が軍事拠点化を進める南シナ海に配備されるとみられる。

30日(火)
中国国家主席、若者は党に従え─五四運動100年で演説 中国で学生らによる反日デモをきっかけに広がった反帝国主義を訴える「五四運動」の100周年に先立ち、北京の人民大会堂で記念式典が開かれた。習近平国家主席は演説で「新時代の中国青年運動のテーマは、共産党の指導を堅持することだ」と強調。習氏の方針に従って「強国」建設に貢献するよう若者に求めた。五四運動は第1次大戦後の1919年5月4日に、日本がドイツから奪った山東省の権益がパリ講和会議で中国に返還されなかったことへの抗議から始まった。習氏は五四運動について「民族独立を追求する歴史で画期的な意義がある」と述べたが、日本に対する言及はなかった。

カナダ人に死刑判決─中国、ファーウェイ絡み牽制か  中国広東省江門市中級人民法院(地裁)は覚せい剤製造・販売の罪でカナダ国籍の范威被告に死刑判決を言い渡した。地裁が発表。同被告は中国系カナダ人の男性とみられる。

5月1日(水)
日本企業資産の現金化手続きに着手、徴用工訴訟で韓国原告  韓国最高裁が日本製鉄(旧新日鉄住金)に賠償を命じた元徴用工訴訟の原告側は差し押さえた韓国内資産を現金化するため、売却命令を裁判所に申し立てたと発表した。また、大手工作機械メーカー、不二越を相手取った元挺身隊員訴訟で、控訴審での勝訴を受けて差し押さえた韓国内資産についても、売却命令を申請した。

2日(木)
インフラ投資に新枠組み─日中韓が金融危機で円や元融通 日本と中国、韓国はフィジーの観光都市ナンディで、財務相・中央銀行総裁会議を開いた。東南アジア諸国連合(ASEAN)に民間のインフラ投資を呼び込むため、新たな資金調達の枠組み整備を後押しすることや、貿易摩擦を踏まえ「あらゆる保護主義に対抗する」ことで一致。金融危機時に融通し合う通貨の対象に日本円や中国人民元を加える方向も確認した。

4日(土)
北朝鮮、短距離飛翔体を発射 韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が午前9時6分から27分(日本時間同)ごろにかけ、東岸の元山北方にある虎島半島から北東に向けて短距離の飛翔体数発を発射したことを明らかにした。飛翔体は日本海方向に70〜200キロ飛行した。

タイ国王が戴冠式  タイではワチラロンコン国王の戴冠式が行われた。翌日、ワチラロンコン国王は王宮周辺の王室と関係が深い寺院などをパレードし、沿道には国王のシンボルカラーである黄色の服を着た多くの市民が詰め掛けた。国王はパレードに先立ち、王族に新しい肩書を授ける儀式を行い、妹のシリントン王女が国王に次ぐ序列になった模様。一方、皇太子はまだ指名されておらず、王位継承者は未定。

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