日本維新・井上英孝氏のガソリン疑惑
大阪維新・西田薫氏にパワハラ怪文書

写真週刊誌『フライデー』(9月8日号)が、「日本維新の会」の井上英孝衆議院議員(51)と「大阪維新の会」の西田薫大阪府議(56)をターゲットにそれぞれ1ページで取り上げている。

「ガソリン代『地球4周分の怪』」と銘打ち、井上氏が代表を務める「日本維新の会衆議院大阪府第一選挙区支部」の21年度の政治資金収支報告書に支出分として、ガソリン代が約205万円記載されているとしている。

しかし、燃費12㎞(1リットル)として当時の平均ガソリン代で計算すると、車1台で約16万㎞(地球4周分)走れることになり、これほどの出費はあり得ないという。

何より井上氏の選挙区大阪一区は、南北約5㎞、東西約10㎞と小さなエリアで自転車でも十分回れ、これほどのガソリン代を使うはずがないとして、政治資金収支報告書の虚偽記載を匂わせている。

これに対し井上事務所は「乗用車4台、街宣車6台を使っており個人使用もなく、何ら問題ない」と突っぱねている。

だが、井上氏はいろいろ手を使い資金を捻出してきた過去がある。2009年には、当時自民党所属の井上氏が、自身が代表を務める政党支部を迂回させ、100万円を自身の政治資金管理団体に寄付。租税特別措置法では、政治家が自らの政治資金管理団体に直接寄付した場合は所得税控除が受けられない。それを政党支部という迂回路を通すことで、最大約3割の税控除を受けていた。井上事務所は節税目的であったことを認めた上で「そこまで深刻に考えていなかった。反省したい」と述べた経緯がある。

一方、「大阪維新の会」の西田氏に関しては、議員や市職員へのパワハラやコンプライアンス違反の市政介入など不祥事を盛り込んだ真偽不明の怪文書が出回っていることを書いている。

西田氏は府議会の次期議長候補の筆頭とされる。それゆえ有力者潰しの一環として怪文書が出回っている模様だ。

女性市議へのハラスメントが発覚した笹川理大阪府議(42)が除名処分になるなど、相次いで所属議員の不祥事に揺れる維新の会、果たしてどう決着がつくのか「大阪冬の陣」が待ち構えている。