面白い睡眠ビジネス新事情
夜のとばりが開け世界一変
睡眠ビジネスが新しい新天地を切り開こうとしている。
明日の朝、夜のとばりが開けると、世界は一変しているかもしれない。
これまで寝心地のいい枕とか、スプリングの効いたベッドとか、世の中には様々な快眠グッズなど睡眠ビジネスが展開してきた。
その睡眠ビジネスをガラリと変えるような、パラダイム変換を伴った意欲的な試みがなされつある。
その1つが、朝起きることが楽しくなるゲーム。小学生が遠足の前日に、わくわくしながら眠りにつくのと同じような心情を味わえる。朝、スマホを開けたら、うれしいことが起きている。しかも、開発中のセンサーで、睡眠を感知する。
睡眠時間をセンサーで測って、それをスマホ内に転送する。2020年の配信予定で詳細はまだ未公表だが、人間というのは人生の3分の1ぐらいは、寝ている。それをゲームにすることで、動の日中も静の睡眠時間中もゲーム化しようというものだ。
ポケモン社の石原社長は「人生で多くの時間を費やす睡眠がエンターテイメント化する。自分の睡眠データをゲームの中で活用していく」と語る。
健康チェックのほかのアプリもいろいろだ。今、使える睡眠関連のアプリ、その人がどういう眠りをしているのかトラッキングできる。横になると1秒で寝入ってしまうなど、世の中にはリラックスが必要ない人もいるが、なかなか眠つけられない人を眠らせる誘眠サポート系やリラックス系など快眠ビジネスのすそ野は結構広い。
起床アラームも、次世代型は少し違う。
例えば朝6時にセットしたとする。すると5時40分から6時10分の間にアラームがなると表示される。
今までの目覚ましは、設定時間になるだけだった。それが30分の余裕がある。この間に睡眠をトラッキングして、ノンレムとレム睡眠を識別。目覚めて心地よい時に、起こしてくれるという優れものだ。
目覚ましが鳴って、腹立たしく思った人は少なくないだろう。
目覚めの悪い時に起こされて、気分がいいわけがない。それで起床時間は30分の余裕を持たせてある。
レム睡眠とノンレム睡眠のリズムを把握し、この人は今起きたらいいという時間に起こすのだ。
さらに熟睡用のアプリもある。リラックスメロディーや川、夜、オルゴール、雨といろいろあり、その音を出す。また、鈴虫の音色がする夜や川のせせらぎの音を合わせることもできる。
歩くという人間の基本的な動作をエンターテイメントとして成立させたのが、ポケモンGOだった。次のターゲットは睡眠。睡眠のエンターテイメント化を目指す新作ゲームアプリが、来年から動き出す予定だ。