アジア短信
9月13日(火)
「核使用なら自滅の道」北朝鮮に韓国国防省警告 韓国国防省の報道担当者は記者会見で、北朝鮮が核兵器使用の際の指揮系統などを定めた法令を決めたことに関し「北朝鮮が核使用を企図したら、韓米同盟の圧倒的な対応に直面し、北朝鮮の政権は自滅の道を歩むことになる」と異例の強い言葉で警告した。
15日(木)
洪水死者1500人超―パキスタン 甚大な洪水被害に見舞われているパキスタンで、6月以降の死者が子供536人を含む1508人に達したことが国家防災庁のまとめで分かった。家屋の被害は180万棟を超え、テントもなく屋外で寝泊まりを余儀なくされる被災者も多い。
18日(日)
台湾東部で大きな地震 台湾中央気象局によると東部・台東県を震源とするマグニチュード(M)6・8の大きな地震があった。震源の深さは7・0キロ。台北市を含む全土で揺れが感じられた。地震による死者は確認されていないもののビルや橋桁が崩壊し、消防や警察が救助、捜索に当たった。
中国貴州省、隔離バス横転し27人死亡
貴州省の高速道路で、隔離対象者らを乗せて省都・貴陽市から市外の施設に向かっていたバスが横転して27人が死亡、20人がけがをした。
21日(水)
11月20日にカザフ大統領選 中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領は次期大統領選を11月20日に前倒しすると決めた。2019年にナザルバエフ前大統領から権力を継承し、本来の任期満了は24年。今年1月に反政府デモの混乱に乗じてナザルバエフ氏を失脚させたトカエフ氏としては、勢いがあるうちに任期を延ばし、政権基盤を強化する狙いがある。
22日(木)
ポト派最高幹部に終身刑─カンボジア 1970年代後半にカンボジアのポル・ポト政権下で起きた大虐殺を裁く特別法廷の二審(上級審)はジェノサイド(集団殺害)などの罪に問われた元国家幹部会議長、キュー・サムファン被告(91)に終身刑を言い渡した。一審の判決を支持した。
23日(金)
マレーシア与党総裁、無罪に─汚職事件で高裁決定 マレーシア高等裁判所は査証(ビザ)システムの受注を巡る汚職事件で起訴された与党、統一マレー国民組織(UMNO)のザヒド総裁を無罪とする判断を示した。マレーシアでは年内に総選挙が実施される見通しで、無罪判断は与党に追い風となる。
米空母、5年ぶり釜山入港─韓国軍と演習
米原子力空母「ロナルド・レーガン」を含む空母打撃群が韓国南東部の釜山に入港した。近く日本海上で韓国軍との合同演習を行う。米空母が合同演習のため韓国に入港するのは2017年10月以来、約5年ぶり。核兵器の先制使用を辞さない強硬姿勢を示し、7回目の核実験の準備を完了したとされる北朝鮮をけん制する狙いだ。
25日(日)
北朝鮮、弾道ミサイル発射 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は西部・平安北道泰川一帯から日本海に向け短距離弾道ミサイル1発を発射した。防衛省によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。
対北朝鮮抑止が優先―台湾有事対応で韓国大統領 韓国の尹錫悦大統領は米CNNテレビのインタビューで、台湾有事に関して「万一中国が台湾を攻撃すれば、北朝鮮も挑発を行う可能性が極めて高い」と指摘し、「強力な韓米同盟を基に北朝鮮の挑発に対応するのが最優先の課題になるのではないか」と述べた。
27日(火)
国連、ミャンマー・ザガイン学校攻撃は「戦争犯罪」 国連人権理事会(UNHRC)の設置した「ミャンマーに関する独立調査メカニズム(IIMM)」は、北西部ザガイン地域で16日に発生した、国軍による学校への攻撃に関して声明を発表した。民間人を狙った武力攻撃は国際法で禁止されており、戦争犯罪や人道に対する罪に該当する可能性があるとしている。
28日(水)
北朝鮮、短距離弾道ミサイル2発発射 韓国軍によると、北朝鮮は平壌の順安一帯から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射した。井野俊郎防衛副大臣も、北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと明らかにした。
29日(木)
カンボジア中銀の電子通貨バコン、利用者40万人突破 カンボジア国立銀行(中央銀行)のデジタル通貨「バコン」の利用者が、7月末時点で44万5000人に達していることが分かった。
30日(金)
タイ首相職務復帰へ、憲法裁 タイ憲法裁判所はプラユット首相は任期の上限である8年を超えていないと判断し、5週間にわたる職務停止からの復帰に道を開いた。
台湾、国産の新型ドック型輸送揚陸艦「玉山艦」引き渡し 台湾が開発、建造した海軍の新型ドック型輸送揚陸艦「玉山艦」の引き渡し式が南部・高雄市の台湾国際造船高雄造船所で開かれた。蔡英文総統はあいさつで「中国の軍事的脅迫に対し、自主防衛力を強化することでしか真の平和は得られない」と述べ、防衛力の強化に意欲を示した。
中国当局、ウイグル女性に不妊手術 中国・新疆ウイグル自治区で行われている迫害の実態を世界に訴えているケルビヌル・シディクさん(53)は、都内の記者会見で中国当局による強制的な不妊手術など、自身の体験を語った。
10月1日(土)
インドネシア、サッカー場暴動で125人が死亡 インドネシア東ジャワ州マランのサッカー場でプロサッカーリーグの試合後に暴動が発生し、インドネシア国家警察は125人が死亡、多数が負傷したと発表した。
アフガン・教育施設テロ、死者35人に
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は首都カブールの教育センターで9月30日に起きた自爆テロによる死者が少なくとも35人に達したと明らかにした。このうち20人以上は女性で、負傷者は82人という。