海外通信

11月1日(金)
海沿いの別荘からヒズボラ幹部連行、イスラエル特殊部隊がレバノン北部へ上陸作戦 イスラエル海軍の特殊部隊はレバノン北部バトルーンに上陸し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事部門の幹部を拘束し、連れ去った。イスラエル軍はレバノン南部で地上作戦を続けているが、北部への上陸作戦が明らかになるのはまれ。
武装集団が軍兵舎占拠―ボリビア 南米ボリビア中部のコチャバンバ県で軍の兵舎が武装集団に占拠された。複数の兵士が人質になっているという。アルセ大統領は、武装集団はモラレス元大統領の支持者だと批判している。

2日(土)
イラン、イスラエルに再報復宣言 イランの最高指導者ハメネイ師は首都テヘランで学生との会合で演説、10月26日にイランに反撃したイスラエルに対して「間違いなく厳しい対応を受けることを知るべきだ」と述べ、再報復を宣言した。イスラエルの後ろ盾である米国も名指しで非難した。最高指導者事務所が発表した。

4日(月)
UNRWAとの「協力終了」、イスラエルが国連に通告 イスラエル国会が10月末に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の国内活動を禁止する法案を可決したことを受け、イスラエルのダノン国連大使は「(UNRWAとの)協力関係の終了を国連に通告した」と発表した。同国がイスラム組織ハマスと交戦するパレスチナ自治区ガザへの支援が困難になる懸念が一段と高まっている。
国連安保理、北朝鮮ICBMで緊急会合
国連安全保障理事会は北朝鮮による新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、緊急の公開会合を開いた。会合では米国が中国とロシアを名指しし、両国の「恥知らずな擁護」によって北朝鮮が核・ミサイル開発を推し進めていると糾弾。中ロが反発し、非難の応酬となった。

5日(火)
クアッド結束維持で一致─豪印外相 オーストラリアのウォン外相は首都キャンベラでインドのジャイシャンカル外相と会談し、米大統領選の結果にかかわらず日米豪印の協力枠組み「クアッド」の結束を維持していくことで一致した。
仏海軍艦艇が舞鶴寄港 フランス海軍のフリゲート艦「プレリアル」が京都府舞鶴市に寄港し、艦上イベントを行った。仏海軍によると、舞鶴に仏軍艦艇が寄港するのは24年ぶり。同艦は洋上で物資を積み替える「瀬取り」など北朝鮮の違法な海上活動の監視を行う多国間枠組みに参加している。
「北朝鮮兵と初の交戦」、ウクライナ国防相 ウクライナのウメロフ国防相は、ロシアによる侵攻を支援するため北朝鮮が派遣した兵士とウクライナ軍の小規模な交戦が初めてあったと明らかにし、北朝鮮が参戦を開始したとの認識を示した。韓国のKBSテレビがインタビューを報じた。
米大統領選、トランプ氏当選 米大統領選は投開票が行われ、複数の米メディアは共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が民主党のハリス副大統領(60)に勝利し、当選した。トランプ氏は南部フロリダ州ウエストパームビーチでの演説で勝利宣言し、「今夜、われわれは歴史をつくった。誰もが不可能と思っていた障害を克服した」と語った。

7日(木)
トランプ氏、大統領首席補佐官にワイルズ氏起用 トランプ次期米大統領は、大統領首席補佐官に選挙戦で選対本部長を務めたスージー・ワイルズ氏(67)を充てると発表した。大統領首席補佐官に女性が起用されるのは初めて。
オランダでサッカー試合後にイスラエル人サポーター襲撃 オランダ・アムステルダムでサッカー欧州リーグの試合の応援に来ていたイスラエル人サポーターたちが襲撃され、多数の負傷者が出た。イスラエルのネタニヤフ首相は翌日、「深刻な暴力事件」として、自国民を救出するため航空機2機を派遣するよう指示した。

10日(日)
モスクワに過去最大のドローン攻撃、34機撃墜 ロシア国防省はウクライナ軍の大規模なドローン(無人機)攻撃がロシア各地であり、モスクワ郊外では34機を撃墜したと発表した。ロシア独立系メディアは「モスクワへの過去最大のドローン攻撃」と伝えている。
数日で3回会話─トランプ氏とイスラエル首相 イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ次期米大統領と過去数日間で3回会話したことを明らかにした。トランプ氏はイスラエル支持の立場を明確にしている一方、来年1月の就任前にパレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘を終わらせるよう求めていると報じられている。双方は、停戦を含む今後の方針について話し合ったとみられる。
ポケベル爆発、関与認める─イスラエル首相 レバノン各地で9月中旬に多数の死傷者を出したポケットベルや無線機の一斉爆発に関し、イスラエルのネタニヤフ首相は閣議で同国の関与を認めた。地元メディアが報じた。イスラエルが公式に実行を認めたのは初めて。

11日(月)
ウィップス氏 義兄破り再選─パラオ大統領選 太平洋の島国パラオで11月5日に行われた大統領選で、ウィップス大統領(56)が返り咲きを目指した義理の兄のレメンゲサウ前大統領(68)を破り再選を確実にした。ウィップス氏は台湾との外交関係を維持するとともに、米軍駐留の受け入れ拡大を通じ対米関係を強化していく考えだ。

12日(火)
学校での携帯電話使用を禁止─ブラジル・サンパウロ ブラジル・サンパウロ州議会は公立・私立学校を含む州内の幼稚園から高校までの教育機関において、生徒の携帯電話使用を校内で全面的に禁止する条例を満場一致で可決した。

13日(水)
米共和党「トリプルレッド」達成、大統領職と上下両院握る 米大統領選と同時実施された5日の連邦下院選(定数435)で、赤をシンボルカラーとする共和党が大統領職と上下両院を独占する「トリプルレッド」を達成した。