20年つきあった志願兵同士

ウクライナで戦場の結婚式

ロシア軍の侵略を受けているウクライナで、志願兵として地域防衛隊に所属するカップルが結婚式を挙げた。
 新郎ヴァレリ・フィリモノフさんと新婦レシャ・イワシェンコさんは20年間、つき合ってきたが、この未曽有の事態を受けて、結婚することにしたという。
 非常時の中、結婚式会場は教会というわけにいかず、ウクライナの首都キーウの検問所。着衣は式服のタキシードやドレスではなく、2人とも軍服。式典は従軍司祭が執り行った。
 それでも同僚の兵士たちが祝福し、シャンパンを抜きケーキを分けた。
 式には、キーウのヴィタリ・クリチコ市長も参列した。市長は元プロボクサーで、ヘビー級王座を獲得したこともある。
 式典の様子はSNSで配信され、世界中から祝福のコメントが寄せられた。
 結婚式後のハネムーンには行かれないが、同僚たちから花吹雪を受け、十分、忘れがたい記念日となった。