政界日誌

9月11日(日)
「辺野古反対」の玉城氏再選─沖縄知事選 任期満了に伴う沖縄県知事選が投開票され、現職の玉城デニー氏(62)=立憲民主、共産、れいわ、社民、沖縄社会大衆推薦=が、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦=ら2新人を破り、再選を果たした。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非が最大の争点。故翁長雄志前知事と合わせて反対派は3連勝となった。

13日(火)
自民・萩生田氏、台湾議員と面会 自民党の萩生田光一政調会長らは台湾の立法委員(国会議員)訪問団と党本部で面会した。萩生田氏は「安全保障や食料など日台が力を合わせていく課題はたくさんある。友好の場を広げて関係を前進させたい」と表明。訪問団は、昨年の日本からの新型コロナウイルスワクチン供与に謝意を伝え、安倍晋三元首相死去について「非常に悲しい」と弔意を示した。
時事世論調査、内閣支持32%、発足後最低 時事通信が9月の世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比12・0ポイント減の32・3%と急落し、昨年10月の政権発足後最低となった。不支持率は同11・5ポイント増の40・0%で、初めて不支持率が支持率を上回った。
二階・世耕氏の「代理戦争」、和歌山知事選で自民対応混迷 11月の和歌山県知事選をめぐる自民党の候補者選考作業が混迷を極めている。党県連は新人擁立を正式に決めていたが、この動きを主導したとされる世耕弘成参院幹事長は事実上の断念を表明した。同じ和歌山選出の二階俊博元幹事長との主導権争いが背景にあるとみられている。

15日(木)
山口公明代表、8選確定 公明党の山口那津男代表(70)の任期満了に伴う党代表選の立候補受け付けが締め切られた。山口氏の他に届け出はなく、同氏の無投票8選が確定した。
貿易赤字、過去最大2・8兆円―8月 財務省が発表した8月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆8173億円の赤字だった。赤字は13カ月連続。資源高に円安進行が拍車を掛け、赤字額は比較可能な1979年以降で最大となった。輸入価格の上昇で家計の負担も増している。

18日(日)
経済連携強化へ行動計画、日ASEAN経済相会合 日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済相会合がカンボジア北西部のシエムレアプで開かれた。日本から出席した西村康稔経済産業相は、影響力を高める中国を念頭に、日本とASEANの経済連携強化に向け、行動計画の策定を提案。ASEAN各国から賛同を得た。

20日(火)
ミャンマー軍からの留学停止―防衛省 防衛省はミャンマー国軍から防衛大学校などへの留学生の受け入れを来年度以降、停止すると発表した。クーデターで実権を握った軍事政権が7月、民主活動家の死刑を執行したことを踏まえ、継続
できないと判断した。同省によると、同国軍からは防大に9人、陸上自衛隊と航空自衛隊に各1人の計11人が在籍。現在の
留学生は就学期間の終了まで受け入れる。

27日(火)
林外相、ロシアの日本領事一時拘束に抗議 林芳正外相はロシア外務省が26日に在ウラジオストク日本総領事館の領事を一時拘束し出国するよう通告したことについて「当該館員がロシア側が主張するような違法な活動を行ったという事実は全くない」としたうえで、「信じがたい行為であり強く抗議する」と述べた。外務省で記者団に述べた。
安倍氏国葬、4200人が参列 安倍晋三元首相の国葬が東京都千代田区の日本武道館で執り行われた。政府発表によると、国内外から4183人が参列し、憲政史上最長の通算8年8カ月にわたり首相を務めた安倍氏に最後の別れを告げた。
台湾、指名献花の対象に─国葬 政府は安倍晋三元首相の国葬で、国や国際機関の名称を読み上げる「指名献花」の対象に台湾を加えた。蘇嘉全・前立法院長(国会議長)らが参列し、花を手向けた。
立民、共産が国葬を欠席─維新、国民など出席 立憲民主、共産、れいわ新選組、社民各党は安倍晋三元首相の国葬を欠席した。立民の泉健太代表は、当日も反対の声がやまなかったことに触れ「国民の理解、納得は得られなかった。相当な違和感、疑問、反発がある中で行われた。国会でも取り上げたい」と述べ、実施を「強行」した岸田文雄首相を10月3日召集の臨時国会で追及する考えを示した。

29日(木)
中露軍艦、大隅海峡を同時通過―共同運航に統幕長懸念 防衛省は中国海軍とロシア海軍の軍艦計7隻が、一団で鹿児島県の大隅海峡を通過したと発表した。ロシア国防省が実施を発表した共同パトロールの一環とみられる。中露軍艦が共同で大隅海峡を抜けるのは昨年10月以来で2回目。

30日(金)
公明・熊野正士参院議員が辞職 公明党は熊野正士参議院議員が「辞職願」を参議院議長に提出し、辞職が許可されたと発表した。熊野議員をめぐっては、創価学会の女性信者にセクハラ行為をしたと一部で報じられた。
日米韓3カ国、日本海で訓練 日米韓3カ国は日本海で対潜水艦戦を想定した共同訓練を実施した。訓練は2017年4月以来。北朝鮮は異例の頻度で弾道ミサイルを発射して反発を示している。韓国海軍は北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の脅威に対応する能力を強化する機会と位置付けた。

10月1日(土)
中国念頭に防衛協力強化─日米豪3カ国防衛相が会談 米国のハワイを訪問中の浜田靖一防衛相は米国のオースティン国防長官、オーストラリアのマールズ国防相と会談した。東・南シナ海への海洋進出を強める中国を念頭に、3カ国の防衛協力を強化していくことで一致。共同訓練や防衛装備・技術協力の促進についても確認した。