月間事件簿

1月16日(木)

新型肺炎、国内で初確認─中国・武漢に渡航
中国湖北省武漢市で発生している新型のコロナウイルスが原因とみられる肺炎について、厚生労働省は同市から帰国した神奈川県の30代男性から同型ウイルスの陽性反応が出たと発表した。国内で患者が確認されたのは初めて。

元富山大生に懲役20年求刑、駐在所襲撃事件─富山地裁
富山県警富山西署池多駐在所で昨年1月に、警察官を襲いけがをさせたとして、強盗殺人未遂などの罪に問われた元富山大生前田将輝被告(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が富山地裁(大村泰平裁判長)であり、検察側は懲役20年を求刑した。弁護側の最終弁論も行われ、結審した。

17日(金)

米新型警戒機データ漏洩で元空自幹部を逮捕─警視庁
米政府から提供を受けた新型早期警戒機E2Dの性能データを漏えいしたとして、警視庁公安部と航空自衛隊警務隊は日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反の疑いで、元1等空佐で防衛商社社員の菅野聡容疑者(58、東京都府中市美好町)を逮捕した。公安部によると「やっていません」と容疑を否認しているという。

18日(土)

住宅火災で2人死亡─新潟
新潟県五泉市村松の塚野聰さん(52)方から出火していると近隣住民から119番があった。火は約1時間後に消し止められたが、焼け跡から男性1人と性別不明1人の遺体が見つかった。新潟県警五泉署によると、家には3人が住んでおり、塚野さんと20代の長女と連絡が取れなくなっている。同署は遺体が2人の可能性があるとみて確認を急ぐとともに、出火原因を調べている。同居する10代の次女は外出していて無事だった。

19日(日)

女性遺体、娘を逮捕─新潟県警、殺害視野に捜査
新潟市の住宅で住人の福部淳子さん(77)が遺体で見つかった事件で、新潟県警新潟中央署は死体遺棄容疑で娘の尚美容疑者(53)を逮捕した。容疑を認めているという。同署は殺人容疑も視野に詳しい状況を調べる。逮捕容疑は、同居していた福部さんの遺体を自宅に放置した疑い。尚美容疑者は行方が分からなくなっていたが金沢市内で発見された。福部さんの死因は刃物のようなもので刺されたことよる失血死で、死後半年から1年が経過していた。

7カ月女児が転落死か─大阪
大阪市平野区長吉六反の市営住宅で、「9階から女の子が転落した」と119番があった。市消防局と大阪府警平野署によると、敷地内に生後7カ月の女児が倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。同署は、女児が9階の非常階段から落下したとみている。階段には高さ約1・2メートルの塀があり、通報した母親を名乗る女性から詳しく事情を聴いている。

ウナギ稚魚 密漁横行
高値で取引されることから「白いダイヤ」と呼ばれるニホンウナギの稚魚シラスウナギ。前シーズンまで例を見ない不漁が続いたため価格はさらに高騰し、全国で密漁が後を絶たない。有力産地の高知県では、県警が密漁者の潜む「アジト」を摘発し、男11人を逮捕した。これほど大規模な検挙は異例だが、氷山の一角との指摘は多い。

20日(月)

三菱電機にサイバー攻撃、中国ハッカー集団関与か
三菱電機は社内ネットワークがサイバー攻撃を受け、約8000人分の個人情報と企業機密が外部に流出した可能性があると発表した。ただ、社内調査の結果、防衛関連や電力・鉄道など社会インフラに関する重要な機密情報の流出は確認していないという。

殺害計画の代筆依頼、勧誘も─相模原事件公判
相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者の男女ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(30)の裁判員裁判の第6回公判が横浜地裁であり、弁護側立証が始まった。友人らの調書が朗読され、被告が事件の約半年前、障害者を殺害する計画をしたためた安倍晋三首相宛ての手紙の代筆を頼んだり、一緒に実行しようと誘ったりしていたことが明らかにされた。

日大ラグビー部、無期限の活動停止─部員が大麻所持容疑
日大ラグビー部は部員が大麻所持容疑で逮捕されたことを受け、活動を無期限停止すると発表した。今後は警察の捜査に協力しながら、内部調査を進める方針。「当該部員に対しては、捜査の状況を踏まえ厳正に対処いたします」とした。

ベトナムで贈賄容疑、現地法人元社長を書類送検─愛知県警
ベトナムの税関幹部らに賄賂を渡したとして、愛知県警は不正競争防止法違反(外国公務員贈賄)容疑で、名古屋市東区の電線メーカー社員で同社ベトナム現地法人元社長の男(48、同県北名古屋市)を書類送検した。「ベトナムでは汚職が横行しているので、大丈夫だろうと考えた」などと述べ、容疑を認めているという。

生徒の首にカッターナイフ、中学の男性教諭を停職─千葉
千葉市花見川区の市立中学校の男性教諭(29)が、1年の男子生徒の首付近にカッターナイフの刃を突き付けたなどとして、市教育委員会は教諭を停職6カ月の懲戒処分とした。生徒にけがはなかった。

慶大元塾長秘書課長を逮捕、女子トイレ盗撮容疑─警視庁
慶応大キャンパスのトイレで女性を盗撮したとして、警視庁が東京都迷惑防止条例違反と建造物侵入の疑いで、同大の元塾長室秘書担当課長、石原一章容疑者(49、横浜市)を逮捕していたことが捜査関係者への取材で分かった。容疑を認めているという。

21日(火)

お茶大付属中元教諭を書類送検、生徒蹴り骨折─警視庁
お茶の水女子大付属中学校(東京都文京区)で昨年9月、男子生徒2人を蹴り、あばら骨を折るなどのけがをさせたとして、警視庁大塚署は傷害容疑で元教諭の30代男性を書類送検した。「かっとなってやってしまった」と容疑を認めているという。

22日(水)

車内に親子4遺体、心中か─福島
福島県いわき市三和町合戸の公園駐車場から男性の声で「人を刺した」と110番があった。県警いわき中央署員が駆け付けたところ、乗用車の中から、首から出血した親子4人の遺体が発見された。

データ消去会社の元社員を再逮捕、神奈川県庁HDD窃盗容疑─警視庁
神奈川県庁の行政文書を保存したハードディスクドライブ(HDD)が転売された問題で、警視庁捜査3課は県庁のデータが入ったHDDなどを盗んだとして、窃盗容疑で情報機器再利用会社「ブロードリンク」(東京都中央区)の元社員高橋雄一容疑者(51=別のHDD窃盗罪で起訴)を再逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

虚偽の宿泊予約疑いで親子逮捕、ポイント得る目的か─京都府警
宿泊予約サイトでホテルに虚偽の予約をして無断キャンセルし、ホテルの業務を妨害したとして、京都府警サイバー犯罪対策課などは私電磁的記録不正作出・同供用と偽計業務妨害の疑いで、いずれも住所不定の岸田治子(51)、息子の治博(30)両容疑者を逮捕した。2人は虚偽の予約でコンビニなどで使える特典ポイント約190万円分を入手しており、府警はポイントを得る目的だったとみている。

23日(木)

ビットコイン7800万円分詐取容疑、管理会社元社員ら逮捕─警視庁
海外の暗号資産(仮想通貨)交換所から、約7800万円相当のビットコインを詐取したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は電子計算機使用詐欺などの疑いで、仮想通貨管理運営会社の元社員鬼塚勇人(25、東京都練馬区春日町)、無職笹木拓磨(28、千葉県野田市山崎)両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。

妊婦に乱暴疑い、院長逮捕─警視庁
診察した妊婦に乱暴したとして、警視庁捜査1課は強制性交容疑で、婦人科クリニック「矢追医院」(東京都足立区)院長の医師矢追正幸容疑者(55、同区江北)を逮捕した。「好みの女性だった」と容疑を認めているという。複数の被害相談が寄せられており、同課が調べている。

実子4人放置夫婦を逮捕、0歳児死亡
自宅に実子4人を放置したとして、兵庫県警須磨署は保護責任者遺棄の疑いで、会社員高島伸也容疑者(36)と歯科衛生士で妻の裕美容疑者(38)=いずれも神戸市須磨区宝田町=を逮捕した。2人は容疑を認めており、4人のうち生後3カ月だった三男の政宗ちゃんは死亡したという。

27日(月)

山中で遺体発見、警察が身元確認中─兵庫・西宮
大阪市内に住む40歳代の塗装会社社長の男性が22日から行方不明になっていることが、捜査関係者への取材でわかった。一方、男性の行方を捜していた大阪府警は兵庫県西宮市の山中で遺体を発見した。府警が、遺体の身元の確認を進めている。捜査関係者によると、男性は22日夜、妻に「自宅に帰る」と連絡した後、行方不明になった。府警が調べたところ、大阪市住之江区の塗装会社の事務所には血痕があり、同市西区の駐車場では男性の車が見つかった。府警は、男性が事件に巻き込まれた可能性があるとみて調べている。

ポルシェで医師暴走・追突、「危険運転罪」認め懲役8年判決─兵庫・尼崎市
おととし、兵庫県尼崎市の阪神高速で、高級外車ポルシェが追突しトラック運転手が死亡した事故で、神戸地方裁判所は危険運転致死罪の成立を認め、運転していた医師に懲役8年の実刑判決を言い渡した。

MX番組担当者が自殺か、賞品ランボルギ─ニ未譲渡
東京MXテレビが2019年1〜3月に放送したバラエティー番組「欲望の塊」で、番組内でゲームの優勝賞品とされた高級外車が優勝者に渡されなかった問題で、番組担当者の40代男性が福岡市西区で遺体で見つかったことが、関係者への取材で判明した。現場の状況から自殺を図ったとみられる。

マンション補修点検でひさし崩落、2作業員を直撃
東京都渋谷区恵比寿のマンションから「作業員が下敷きになった」と110番があった。駆けつけた救急隊が、落下した建物の一部の下敷きになっていた50歳代の男性作業員2人を病院に搬送した。警視庁渋谷署によると、1人は死亡し、別の1人は意識がある。

28日(火)

国内で日本人感染初確認、奈良の男性─武漢渡航歴なし
新型コロナウイルスによる肺炎患者が相次いでいる問題で、厚生労働省は新たに日本国内で3人の感染を確認したと発表した。このうち1人は中国・武漢市に渡航歴がない奈良県在住の60代日本人男性。国内で新型肺炎の日本人の感染が確認されたのは初めて。国内での感染確認はこれで7人となった。

スノボ国母被告に有罪、大麻密輸─東京地裁
米国から大麻を密輸したとして、大麻取締法違反(輸入)などの罪に問われたスノーボード男子ハーフパイプ元日本代表の国母和宏被告(31)の判決が東京地裁であった。村田千香子裁判官は「大麻との関わりの深さは顕著だ」と述べ、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。

9都府県競艇場でも八百長、容疑で元選手ら再逮捕─名古屋地検
琵琶湖モーターボート競走場(大津市)のレースをめぐる贈収賄事件で、名古屋地検特捜部は新たに9都府県の競艇場で八百長行為をし、3400万円余りの賄賂を得たとするモーターボート競走法違反(収賄など)容疑で、住所不定、元競艇選手西川昌希容疑者(29)を再逮捕した。

弘中弁護士事務所を捜索、ゴーン被告逃亡・東京地検
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が中東レバノンに逃亡した事件で、東京地検は出入国管理法違反などの容疑で、弘中惇一郎弁護士の事務所(東京都千代田区)を家宅捜索した。弘中弁護士はゴーン被告の弁護人だったが、逃亡後の今月16日に辞任した。地検は押収資料を分析するなどし、逃亡の経緯解明を進める。

2月3日(月)

秋元議員を追起訴
カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、東京地検特捜部は中国企業側から200万円の送金や約185万円相当の供与を受けたとして、衆院議員秋元司容疑者(48)=自民離党=を収賄罪で追起訴した。起訴済み分と合わせ、賄賂総額は約760万円になった。秋元容疑者は否認している。