海外通信

10月21日(水)

マクロン大統領、仏教員の国葬追悼 フランス・パリ近郊でイスラム教で禁じられている預言者ムハンマドの風刺画を中学校の授業で生徒に見せたことから殺害された歴史教員のサミュエル・パティさんの国葬が営まれた。マクロン大統領は追悼演説で表現の自由を守っていく姿勢に変わりないことを強調した。

22日(木)

独に「宇宙センター」設置へ 北大西洋条約機構(NATO)はテレビ会議形式で国防相理事会を開き、ドイツ南西部のラムシュタイン空軍基地にある航空司令部に「NATO宇宙センター」を設置することで合意した。

23日(金)

イスラエルとスーダン、関係正常化で合意 イスラエルとスーダンは23日、トランプ米大統領の仲介で、関係正常化に合意した。11月3日の大統領選に向け、世論調査で劣勢のトランプ氏は、新たな外交成果として仲介をアピールする狙いだ。

ボリビア大統領選、反米左派候補の当選確定 南米ボリビアの最高選挙裁判所(TSE=中央選管に相当)は、18日に投票が行われた大統領選挙において、反米左派モラレス元大統領の後継候補で社会主義運動(MAS)のルイス・アルセ元経済・財務相(57)の当選が確定したと発表した。就任式は11月8日、任期は5年。

24日(土)

ポーランド大統領がコロナ感染 ポーランドのドゥダ大統領の側近は、大統領が新型コロナウイルスの感染検査で陽性だったと明らかにした。側近はツイッターに「勧めに従って昨日検査を受けたところ、陽性と判明した。大統領は元気だ」と述べた。

25日(日)

全土で再び非常事態宣言─スペイン スペインのサンチェス首相は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全土を対象に非常事態を再び宣言した。ほとんどの地域で午後11時〜午前6時の外出が原則禁止となる。イタリアのコンテ首相も同日、映画館やスポーツジムを閉鎖し、飲食店の営業を午後6時までに制限すると発表した。

アラブ諸国でフランス製品不買運動 アラブ諸国でフランス製品の不買運動が広がっており、在外フランス人の安全が懸念されるとして、仏外務省はソーシャルメディアなどで拡散する不買呼び掛けへの対応を各国政府に強く求めた。一方、マクロン仏大統領は改めて、フランスは決してイスラム過激派に屈しないと表明した。

26日(月)

米国が対中関税判断でWTOに上訴 トランプ米政権は中国からの輸入品2340億ドル(約24兆5000億円)余りに同政権が課している追加関税を国際貿易ルール違反とした世界貿易機関(WTO)紛争処理小委員会(パネル)の判断を不服として上訴した。

ロシア下院の定数2割、議員91人感染 ロシア議会下院のビャチェスラフ・ウォロジン議長は新型コロナウイルスの集団感染が下院で発生し、定数450人の約2割にあたる91議員が感染したことを明らかにした。下院議員1人が死亡し、38人が入院しているという。

米最高裁判事にバレット氏承認 米上院(定数100)は本会議で、連邦最高裁判事に保守派のエイミー・コニー・バレット連邦控訴裁(高裁)判事(48)を充てる人事案を賛成52、反対48の賛成多数で可決した。バレット氏は同日夜、ホワイトハウスでの宣誓式に臨み、就任した。

警察が黒人射殺、デモ暴徒化─米東部 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで警官が刃物を持った黒人男性を射殺し、これに抗議する数百人規模のデモが起きた。デモ隊の一部が暴徒化し、警官30人が負傷、91人が逮捕された。米メディアが報じた。

28日(水)

米、WTO事務局長選出を阻止 世界貿易機関(WTO)の空席となっている事務局長をめぐり、米国は多数の支持を確保したナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相の選出に反対すると表明した。WTOの決定は全会一致が原則のため、米国が早期の選出を阻止した形だ。米国が反対し続けた場合にはトップ不在が長期化する可能性がある。

仏全土で再び都市封鎖 フランスのマクロン大統領は再び新型コロナウイルスが急速に感染拡大していることを受け、新たなロックダウン(都市封鎖)措置を全土に導入することを国民向けテレビ演説を通して発表した。期間は12月1日までとし、感染状況に応じて調整するとしている。

29日(木)

仏ニースの教会で刃物襲撃、3人死亡  フランス南部ニースにある教会の前で刃物を持った男が市民を襲撃、3人が死亡した。被害者の1人は喉を切り裂かれ、複数人が負傷したとされる。検察当局は、テロ事件としての捜査を開始した。

米政府、イラン製ミサイルを押収 米政府はイランがイエメン向けに輸出しようとしていたミサイルを押収したと発表した。またこれまでに押収したイラン産原油110万バレルを売却したことを明らかにした。一方財務省と国務省はイラン製石油化学製品の取引に関与したとして合わせて11の事業体と個人に制裁を課した。

米国務省、UAEへのF35売却を議会に非公式通知 米国務省は議会に対し、米ロッキード・マーチン製最新鋭ステルス戦闘機「F35」のアラブ首長国連邦(UAE)への売却を承認したと通知した。売却額は100億ドルに上る可能性がある。

30日(金)

ニュージーランド、安楽死容認ー国民投票で賛成65% 10月17日のニュージーランド総選挙に合わせて、安楽死容認の賛否を問う国民投票の開票結果が公表され、賛成が65・2%と半数を超えた。来年11月6日に新法が施行され、余命半年以内と診断され回復が見込めない患者に「死ぬ権利」が認められることになった。

トルコ西部地震、26人死亡 トルコ西部で起きたマグニチュード

(M)7・0の地震で、建物の倒壊などによる死者は同国で24人に上り、負傷者は804人に達した。